5/18(金)~20(日)UTMF(ウルトラ・トレイル・マウント・フジ)の記録

5/18(金)15時に河口湖をスタートし時計回りに富士山周辺の山々を巡るレース。日本初の100マイルトレイルランニングレースに出場した。制限時間は48時間。5/20(日)の15時が最終関門である。100マイルのUTMFに約800人、STY(Shizuoka To Yamanashi)に約1200人が出走した。レース中にツイッターで状況報告していたのでツイッターのつぶやきを補足する形で記録を書いてみます。

【twitter】UTMF装備完全版できました♪(PDFファイル)http://www.adventure-runner.com/etc/utmf2012.pdf
 
出発前夜に装備の一覧、タイムテーブル、各エイドのサポーターに持って行ってもらう物資の資料ができあがりました。

【twitter】「実は自分けっこう行ける」と思っています(笑)
 
細かいスケジュール・戦略ができあがり眺めていると「できる」という自信がみなぎってきます。(勘違いの始まりw)

【twitter】おやすみなさい。明日の6時出発で、9時現地入り。受付や荷物預けを済ませてから昼寝します。そして15時スタート、私のゴールは19日の22時予定。
 
レースがスタートするとゴールまで30時間以上、かなり長い間睡眠を取れないため早く寝るつもりでしたが、準備で早く寝ることはできず、加えて遠足の前の日はかなかな眠れないタイプなので寝不足決定です。現地でスタート前に昼寝できることにかけて早朝に出発します。

【twitter】談合坂SAで朝食なう。平日は空いてるなー。
 
平日だから空いていると思っていましたが中央道は工事渋滞、首都高も板橋まで10km足らずが事故渋滞だったため中央道をあきらめ関越道、圏央道を通って河口湖へ向かう。途中談合坂で朝食。レース前に普通の食事でお腹を満たしておきたい。
 
【twitter】受付と装備チェック終わりバーミヤンで最後の晩餐なう。(デザート付)ぶっちゃけ絶好調ですw
 
宿舎の長濱旅館に到着。実は今回は自分で何も手配してなくAdventure Divasの外国人向けサポートサービスに混ぜてもらっています。そのおかげで公式のドロップバッグ以外の場所に荷物を置いたり、温かいものを食べたりできるというとても恵まれた状況でレースすることができました。とりあえず受付を済ませてから、少し前に談合坂で朝食にしたばかりだけど、余裕のあるうちにまた食べておきます。

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【twitter】まもなくスタート!富士山きれいに見えまーす!
 
受付などなどで動いているうちに昼寝できる時間はなくなってしまい、しかたなくスタート会場近くの芝生に寝転がります。眠らなくても体の力を抜いて横になっているだけでもずいぶん体の消耗は抑えられます。レース前にあまりうろうろすると疲れてしまいます。ごろごろしていると井上真悟くんがやってきました。井上くんは今回はNorthFaceの選手としてUTMF参戦です。スタートに並ぶときには田中正人さんに会いました。
【twitter】ベアフットテッド発見なう。ワラッチで走ってる!w
 
スタート直後はスローペースで進みます。余計な消耗、余計な発汗はしないように。登りは完全に歩きのみで順位は気にしません。まわりの人はけっこう呼吸を荒くして坂を登っている人もいましたが、今からそれでは後半まで持たないのではないかと思います。登り坂を登り切ってA1に向かって下り始めるところでベアフット・テッドが横に並びました。テッドは裸足ランナーなので「まさか裸足?」という噂もありましたがルナ・サンダル(ビーチサンダル的な)で走っていました。ランニングシューズではないのでクッションはありませんし、つま先で石を蹴ったりしたら大変です。そんなサンダルでシングルトレックの下りを軽快に走っていきます。
 
【twitter】A1通過なう。テッドのストーカーはここで終わり。テッドはやいっす。しかし、それ以上に余裕のない走りで攻めている人が多い。中間くらいで戦死者がたくさん出そう。
 
テッドのサンダルでの下り走りがおもしろかったため、予定に対しややオーバーペースと思いつつもA1までテッドの後ろをついて行く。この辺ではみんな体力に余裕があるのでトレイルの下りが速い。ここで調子に乗っては後半を走れないだろと思ったりする。A1で補給中にも次々と自分よりも走力が下の友人達がエイドに入ってくる。自分が抑えすぎなのか、みんなが速すぎるのか?
 
【twitter】テッドを抜かしましたw。テッドバテてない?わっきーも抜かした。
 
A1で補給中に先行していたと思われるテッドが前を走っていた。長く緩やかな登り坂でテッドを抜かす。

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【twitter】A2なう。この区間めちゃ時間かかった。また、テッドに追いつかれたw ワラッチで岩場をナイトトレランとかありえん!w
 
林道から登山道になり杓子山で日没。山に上がると風が直接当たるようになり急激に冷えた。足場の悪い岩場がときどきあるが再びテッドに抜かされる。そんなに周りの選手を見ているわけではないけどサンダルで走るテッドはすぐにわかる。補給食を思ったよりも食べれていないのでA2の公式エイドメニューにあった蕎麦を期待するが見当たらなかったのでパンを食べて出発。
 
【twitter】A3なう。また、テッドとよくあうのでワラッチが気になって仕方ない。
 
ひたすらアップダウンが続くトレイルで疲れてきた。まだ始まったばかりなので疲れた分は素直にペースを落とす。まもなくA3という下りの途中で棒立ちになっているテッドを抜かす。少し違和感を感じたがその後テッドは体調が悪くA3でリタイアしたらしい。A3はDivasサポートあり。自分で用意しておいたコーンスープにお湯を入れてもらう。固形物を食べたら少し気持ち悪さが出た。ちょっと嫌な予感。少しでも血流を良くしておきたかったので寝転がって椅子に脚を上げて、れなっちにふくらはぎをマッサージしてもらう。

【twitter】はり天さんと並走中~
 
A3を出てすぐのロードでハリ天狗さんと並走になりおしゃべりしながら進む。走力は同じくらいだしこのまま引っ張り合って後半まで行けたらいいなーと思う。しかし山に入っていくつかのピークを越えた頃からだんだん負荷に耐えられなくなりついて行けなくなった。胃が気持ち悪くなって走れなくなってきた。
 
【twitter】持病の内蔵に来てしまいました。まともに走れません。フラフラ歩いていたら、脚を痛めたヨーキに会いました。A 4で終わりかも…
 
登りはゆっくり歩き、平らと下りは早歩き程度でしか進めない。後ろから次々とランナーが来るので道を譲る。ヨーキに会った。走る練習はあまりできていなかったようで脚を痛めて走れなくなったとのこと。自分も気持ち悪くてふらふらだし「A4でリタイアだなー」と話をしながら2人でA4へ向かって下る。
 
【twitter】3時間の停滞後前進開始。関門ぎらぎりの出発だから、いま生き残っている人のほぼ最後尾な感じ。
 
日付が変わって午前1時にA4(すばしり)到着。Divasサポートに気持ち悪くなってしまったこと、とりあえず横になって回復待ちの必要があることを伝え横にならせてもらう。ここで停滞するとは考えていなかったので自分の荷物・食べ物は何も輸送していなかったがシュラフを貸してくれたので暖かくしていられた。確か序盤の関門時間はけっこう厳しかったので、ここまで大きくペースダウンした上に睡眠取ったらもうレースは終了だなーと思いながら眠る。3時過ぎに目を覚まし、もう完全にリタイアする気だったが「次の関門が6時で8kmなのでもう少し休んでからでも行けると思います」と言われ「それじゃ行くか」と思う。少しは食べることもできたので準備をして3時50分ごろA4を出発。A4閉鎖が4時なのでぎりぎりだ。

【twitter】吐いた。このままだと次の関門間に合わない。同じく内臓やられてふらふらのごおしと一緒になりました。
 
次の関門「A6:太郎坊」までは8kmの登り。夜が明け始め、舗装路の直線の先に富士山が浮かび上がる。体調が良ければ登りとはいえ気持ちよく走れるだろうが早歩きで進む。舗装路から分かれてトレイルに入る頃にはすっかり明るくなった。早歩きしているだけなのに吐き気がしてきてときどき立ち止まらなければならなかった。後ろから抜かしていく人が「大丈夫?」と声をかけてくれる。彼らも関門ぎりぎりですが(笑)するとごおしに出会った。ごおしも気持ち悪くで食べ物を受け付けずひたすら歩いてゴールを目指すという状態らしい。気持ち悪くて歩くのも大変なので思い切って吐いてしまうことにした。吐き出してみると固形物はなく液体を吐いただけだった。少しすっきりしたので小走りに走ってごおしに追いつき一緒に歩く。A6には関門の10分ほど前に到着した。
 
【twitter】太郎坊を関門ぎりぎりで通過。太郎坊で食べたもの全部吐いちゃった。
 
太郎坊には救護スタッフのナミヘイがいてエイドの食べ物などを持ってきてくれた。テントにシートが敷かれているところに案内され座り込んで補給する。ナミヘイは到着した自分の様子を見て次の関門は無理と判断したようで「ここで終わるでしょ?」と言われたが、すぐに「いや次に行く」と言った。迷いはなかったので気力は十分なようだ。関門に間に合ったから少しはゆっくりできるかと思いカップラーメンにお湯を入れてもらったが外で運営スタッフが「6時関門なのであと5分で出発してください」とか言っている。到着関門じゃなくて出発関門なのか!時間がないのでカップラーメンの麺は少しだけ食べて汁を飲んで出発する。
 
【twitter】水が塚の関門ぎりぎり通過。ぎりだと補給も休憩もできない。
 
とりあえず太郎坊を出発したものの相変わらず気持ち悪い。次の関門まではロードの登り6kmで1時間。少し歩いたが全部歩くと間に合わないので道路から外れて吐いた。胃の中のものを出してしまえば一時的に気持ち悪さはなくなり走ることができる。この時点で残り50分。A6の水が塚まで全て走って関門5分前に到着。ここでも7時に水が塚を出発しなければいけなかったため飲み物と食べ物(確かポテトチップ)を少量口に入れてすぐに出発する。

【twitter】A7なう。ヨーキがいた。幻覚見えたから少し寝たいけど太陽がまぶしい。
 
次のA7の関門は11時で4時間あるので移動にも余裕がありA7で少し休めそうだ。再びごおしに追いつく。ごおしは走れない分エイドで休まずに進み続けているようだ。この区間は緑の色がきれいで「ここは元気だったら楽しいだろうねえ」などとおしゃべりしながら進む。A7手前でごおしの歩きについて行けなくなり1人になる。少しよろよろしてきてA7はまだか?と思いながら歩いていると前方の草木が車に見えてきた。幻覚の症状は軽いけど先があまりにも長いので、A7で少し睡眠を取りたいな。
 
【twitter】もうやめたいけど、ごおしとヨーキは48時間戦う気満々。
 
A7に9時過ぎに到着。A4でリタイアすると言っていたヨーキがいた。A4ではお互いにここでやめると言っていたので「まだいたんだ」というような再会。ヨーキは歩き通してでもゴールを目指すことに決めたらしく「がんばりましょう!」と力強く言う。ごおしも「48時間で歩ききる」と言ってたし・・・。自分は常に「どこまで行ける?どこでやめる?」と思いながら進んでいたが、ここでやめては明らかに負け組なので仕方なく?先に進む方向で。それにしてもここまで18時間。48時間かかるってあと30時間かよ!
 
【twitter】A7出発します。必ずA8行きますのでサポート待っててください。大変お待たせして申し訳ありません!
 
とりあえず10時まで仮眠。関門が11時なので念のため寝坊しないように携帯電話のアラームをセット。10時に目覚めると体が全体的にすっきり。どうやら食事も普通にできそうだったので、エイドのおにぎり3つと汁物と日本茶をもらってしっかり食事をする。本来の予定ではここで明け方で、早朝にA8まで走り、A8以降の山岳地帯は日中通る予定だったが、この進行状況だと山岳地帯は完全に夜間行動になる。そこで念のため大会公式のドロップバッグに入れておいた防寒装備の中からシュラフカバーだけ持って行くことにする。夜間に標高の高い山の中で停滞することになった場合に役立つだろう。11時にスイーパーと一緒に出発。
 
【twitter】W1なう。体調が戻ったので爆走中。A8には14時ごろ着くと思います。
 
体調が良くなったので林道をしっかり走る。ペースはkm5分半くらいか?歩いている人をどんどん抜かしていく。今までの歩きの行程に比べあっという間に15km先のW1に到着。W1はエイドではなく水のみ補給できるポイント。ボトルに少し水を補充してもらってすぐに出発。A8までもここまでと同じような感じであればかなり速くA8に到着できそうだ。
 
【twitter】A8なう。後半思ったよりアップダウンがあって疲れた。これから後半山場の登山。もう一回くらい内臓壊しそうで心配。のんびり行こう。
 
W1からA8へは送電線下のメンテナンス道。小さなアップダウンがずっと繰り返され思ったよりも進まない。この辺から10時にスタートしたSTYの選手を抜かすようになってくる。A8のサポーターを相当待たせてしまっているはずなので少しでも速くと最初のうちは登りも走っていたが、ここで登りの脚を使ってしまうとこの後の山岳地帯に影響が出るので、途中から急ぐ気持ちを少し抑えた。途中芝生で昼寝しているごおしを見かけた。アップダウンの分スピードダウンして14時50分ごろA8に到着。A8にはA4で行動不能になっていた自分を世話してくれたサポートグループが移動してきていたので、その状態を見ているだけに元気に到着したことを喜んでくれた。申し訳ないやら嬉しいやら・・・。
 
【twitter】A8で2時間止まって食事、睡眠、トレーナーのストレッチ受けました。これから最後の山に突入します。もはやレースっていうか旅w
 
もうタイムとか順位とか考えるような状態ではないので後半の山を安全確実にクリアするためにここでゆっくり休んでいくことにする。ここを出ると標高2000m近い山の中でエスケープもできず27km進まなければならないので、また内臓が気持ち悪くなったりハンガーノックになったりということは絶対に避けなければいけない。エイドの焼きそばの他にもサポーターにうどんを作ってもらいおかわりもする。体育館で整体・ストレッチのサービスをやっていたので受ける。毛布を借りて寝るスペースもあったので寝ていこうと思い(よく考えるとA4, A7でも寝ているんですが)場所を取りに行くとヨーキが毛布にくるまって寝ていた。ちょっとだけ横になったつもりが40分経過して16時半に・・・。これでは山に入る前に日没になってしまう。少し焦って出発準備。
 
【twitter】きつい…もはやどの辺にいるかもよくわからないけど、まだまだなのは確か。
 
17時ごろA8を出発。天子山に登っていく。登りの途中でヨーキが引き返してきた。天子山を越えて次の長者ヶ岳の登りで脚の状態が良くないと判断してリタイアするため引き返すとのこと。日が沈んで真っ暗な中を黙々と歩いて行く。少しずつ前の人を抜かしていくとだんだん人口密度が上がってきた。途中で待機していた運営スタッフが予備関門まであと1時間くらいという。すっかり予備関門のこと忘れていた。関門が22時で予備関門の話を聞いたのが21時。普通に歩ききれば間に合うだろうが、A8の滞在時間がもう少し長かったらアウトだったかもしれないな。予備関門には閉鎖20分前に到着。空腹感があったので座り込んでピーナッツと羊羹を食べる。食欲はないので食べるのに時間がかかり出発は22時過ぎ。予備関門に引っかかった人はスタッフと一緒にエスケープルートで下山し22時前に到着していた選手だけが残された。ほぼ最後尾で出発する。
 
【twitter】一番の大ボス毛無山を登っています。これ越えたらあとは下りるだけかな?
 
ここからはますます時間感覚もなくなっていく。ゆっくりでも10時間もあればA9まで行けるだろうと思っていたが、いくら進んでも先が見えない。眠くなればトレイル脇にばたっと倒れて一瞬(10分くらい?)寝て、またよろよろと歩き出すの繰り返し。歩き始めると何人かは抜かすのだが少し止まっている間にまた抜かされるので同じ集団のまま。だんだん道ばたでエマージェンシーシートにくるまってホイル焼きのように転がっている人が増えてきた。中にはトレイルの真ん中に棒立ちになったまま眠ってしまっている人もいた。毛無山を越えてレースの高低図によると後は下るだけ・・・しかし高低図に現れない上り下りはまだまだ続く。明るくなってきたころ後ろから撮影班をしているコマケンさんが現れ「だいぶ眠気にやられちゃってますねー」と追い越していった。これ以上睡眠で時間を取られたくなかったのでカフェイン剤を飲んでなんとか前進し続ける。竜ヶ岳を越えてやっと本当に下りのみになった。本栖湖に向かってひたすら下る。再びコマケンさんが現れ「カメラの照明落ちていませんでしたかー」と聞きながら山を登っていった。
 
【twitter】山でのんびり遊びすぎました。11時ごろゴールします。
 
7時ごろ?(覚えていない)やっとA9に到着。実はA9の関門は8時でもう少し山で睡眠していたら危ないところだった。ここでもたくさんの人にお出迎えしてもらい最大の山場も終わったしすっかり浮かれ気分。胃の気持ち悪さや眠気で大して走れていないので脚も元気。のんびり飲食していたらサポーターに「みんな心配しているから早くゴールしてください」と出発を促される(笑)7時40分ごろ?に出発。残り27kmはせめてよいトレーニングになるようにしっかり走りきろう。別荘地のあたりでごおしを抜かす。序盤からふらふらだったのに2人共よく生き残りました~。時々樹海トレイルに入るものの環境保護の観点からだと思うがトレイルよりもロードを走るところが多い。本栖湖から河口湖に向かって緩やかな登りを快調に走る。歩いている選手がほとんどなのでどんどん抜かして順位を上げる。西湖を過ぎて河口湖まではちょっとした山を登っていきゴールの河口湖が見えているのに標高を上げていくという疲れていたらけっこうストレスになるだろうなというコース。登りもほぼ全て走り次は河口湖への下り。最後の下りですよと運営スタッフに声をかけられたところから河口湖への劇下りでUTMF実行委員の福田六花さんが走りで自分の後ろに付く。脚は残りまくっていたので福田六花さんをちぎろうと全力走行をかます、が・・・着いてこられてしまった。後ろで「すごい」とか言っているのが聞こえました(笑)そしてついに10時53分にゴール!44時間もかかってしまったよ!内容はともかく完走だけはしたい!という一心で進んできたので本当によかった。
 
【twitter】UTMFツィートに応援リプレイいただきありがとうございました!途中何度か「もうだめかも」と思うときもありましたが、メッセージ見てもう少し行ってみようと思い、なんとか完走できました!
 
今回レースという意味ではぐだぐだ(超長距離ではいつものことですが)だったものの最悪でも完走という意味ではよく関門をすり抜けて最後まで生き残ったと思う。Divasのサポートチームにもとても助けてもらったし、各エイドに運営スタッフとしてお友達がいたのも大きい。コース上ではごおしとヨーキの存在にも助けられた。全然自分の力で走ってないな(笑)最終的な記録は43時間53分30秒で400位。完走者562人だけど常にほぼ最後尾でエイドを出発しているので、おそらく最後の27kmでも100人以上は抜かしています(笑)UTMFいい大会だったし苦しみまくったけど終わってみれば楽しかったので記念すべき第一回大会に出ることができて本当によかった。

【twitter】今夜はUTMFの某所打ち上げで、トップ選手の胃腸対策の話しを聞いた。食べ物によってこれは平気とか人によって違うらしい。胃が弱いトップ選手も実は多数存在する。
 
その日の夜は某所っていうかお世話になったDivas宿でDivasがサポートした海外選手と一緒にバーベキュー。数年ぶりにぴろりさんに再会。「雰囲気変わりました?」と聞かれ「いや変わらないでしょ」「痩せました?」「むしろ太った」とかしょうもない会話をする。それから少し内臓トラブルの話に・・・。ぴろりさんも決して胃腸が強いわけではなくレース中に食べるものの実験の話やその考え方を聞いた。その後れなっちにアダムに紹介すると連れて行かれ通訳してもらってアダムのレース中の食べ物対策を聞いた。これがぴろりさんの話とまったく同じことを言っていて自分のまわりでは今までそういうふうに考える人がいなかったのでとても新鮮だった。アダムに「いつもレース中に何を食べていますか?」と聞かれて答えられず(いろいろなので)「それが一番の問題だ」と痛い指摘を受けた。またアダムはトレーニングは距離ではなく時間で考えていて週に20~30時間、バンクーバーの山の近くに住んでいてトレーニングはほぼトレイルで実施することなど話してくれた。次にジュリアンのところに連れて行かれましたが、なんか眠くてよく覚えていません(笑)ジュリアンとアダムのレース展開についてやレース中のトイレの話をしていたような気がします。自分がしっかり結果出してモチベーションの高い状態でいたら、もっと積極的に質問したりしたかも・・・もったいない。
 
■胃対策のまとめ(twitterから抜粋)
人それぞれ合う食べ物があり、それを見つけ出してレース中はそればかり食べているようです(かなり偏食)。誰にでも当てはまる正解というのはなく、ある人が「自分はこれ」と決めている物が他の人にとっては絶対口にすべきではないものだったり、想像以上に個人差は大きいです。あとレースが長くなれば長くなるほどジェルやサプリに頼る割合は小さくなるとのこと。普通の食べ物の中で工夫すれば最終手段として胃薬を持っておくことはあっても使わずに行くことは可能。普通の食べ物以外にしょうがや塩をちょっとなめるとか小技が有効な場合もあり。
 
行き着くところは実験あるのみで、それもトレーニングのうちと捕らえることが必要。という話を聞いたのが一番の収穫。複数の人に別々のタイミングで話を聞いたのに同じことを語ったことに驚きました。今まで内臓が強い人は何もしなくても強く、弱い人は何しても弱いという人にしか会っていなかった。
 
一番だめなのは、私のように遠足のおやつ的な補給食だそうです(いろんなものを取りそろえている)。何をどのタイミングで食べていたのか思い出せないと次回の対策のしようがない。いつもレース中何を食べている?と聞かれすぐに答えられなければNGです。
 

■追記(2012/05/24)
食べ物はグミとかバナナとか。逆にフルーツはレースが近づいてからは一切だめという人も。ジェルでなければ気持ち悪くなってしまう人もいるし、ジェルだと気持ち悪くなるから固形物を補給するという人もいる。私の場合、今までで一番どんなときでも安定して食べれるのはグミだけど、最近そんなおやつを食べてレースするのはどうか?という思いからグミからジェルに変えていた。もう一度基本(グミ)に返ってみるか。そうそう「胃薬って効かないこともありますよねー」なんていう話もした。今回の自分がまさにそう。2倍飲みまではしなかったとはいえ前日から胃薬飲んでいたのに飲まないときと同じくらいのタイミングで気持ち悪くなってしまった。

 

コメント

  1. natsuco より:

    樺さん、おつかれさま!
    野辺山の36K地点で偶然にも100K中のM泰介さんと一緒になり,樺さんのゴールを知りました。よくよく粘りの走り、ご苦労でした!
    私の気に入った描写はこれ↓
    >トレイルの真ん中に棒立ちになったまま眠ってしまっている人もいた。

  2. natsuco より:

    100K初のZさんが、篠さんと手をつないで10:55の素晴らしいゴールを演出しました。二人ともスゴい!

  3. ike より:

    パワーバー/ブラストは試されましたか?
    http://www.powerbar.jp/products/blasts.html

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