Everest Trekking 2019

ゾンラ(4830m)〜チョラパス(5368m)〜タグナック(4700m)

朝5時20分に目覚ましで起床。最後に目を覚ましたのが0時くらいだったので、よく眠れすぎた。朝6時に朝食。昨日今日と2日続けて朝食にシェルパシチューを食べている(ビピンさん推奨)。一度にたくさん食べる食欲がないけどこれは食べやすい。 7時15分にゾンラ出発。今日は峠に登るため汗をかきながら風が吹けばかなり冷やされそうなのでアンダーウエアの下にメッシュのインナーを着た(汗冷え防止)。高い山に囲まれた沢地形を進む。凍結した川がきれいだった。

上部のほうは大きな岩がごろごろしている急斜面。標高5000m以上でこれは厳しい。10mくらい進んではあはあしながら止まる感じ。もちろん追い込めばまだまだ行けるけど、反動が怖いから。急ぐ必要もないし。登るペースを上げるためナビンさんがもともと持っていた荷物を上に上げたあと戻ってきて私のザックを引き受けてくれる。ちょっと手を使わないと上がれないくらいの段差があり岩をつかもうとしたらナビンさんが上から手を出してくれたのだが、とっさに「そこまで子供扱いされたくない」と言ってしまった。お客様(連れて行ってもらう)に徹すると決めたのにまったく人間できていない(反省)。大名行列組んでエベレストに登っても、その経験や称号?は本人のものなのだから、トレッキングくらいで悩む必要ないのに。

さらに上に進むと氷河が現れた。アイゼンは用意していなかったので、ナビンさんに借りて、ナビンさんとビピンさんが片足ずつ着けた(片足アイゼンでピッケルもなしって怖い!)。もし滑ったら死ぬねというところを歩いていくと血の跡がべったりついているところがあった。昨日滑落してヘリでゾンラのロッジに運ばれた人のだという。よくそこで引っかかったねというくらいの場所で生きて運ばれたのは奇跡的な気がした。

氷河を詰めていくと「あれがチョラパスのトップです!」とビピンさんとナビンさんが言った。氷がなくなったところでアイゼンを外し峠に立つ。有名な山が見えるわけではないけど、ビピンさんとハイタッチし、ナビンさんとハグして喜んだ。 写真を撮っているときにGoproがポケットからこぼれて地面に落ちた。するとレンズカバーに蜘蛛の巣のようにびっしりと白いヒビがはいってしまった。こんなふうに割れるんだとびっくりしたが、使えないと困るのでレンズカバーは外して中のレンズむき出しで使うことにした。

チョラパスから絶壁のような斜面を降りていく(ワイヤーがたくさん設置されている)実はこのときは後は降りたら宿泊地くらいに考えていた。途中でお弁当のフライドポテトを食べて下っていくと、どう考えてもあそこ登ってますよね?という道が見えた。その手前で休憩になったので地図を取り出して見ると道は尾根を2つ乗り越えているように見える。登りは終わったと思っていただけに、軽い登りながら辛かった。

ここで気になったのが後ろから来ている、お客さん+ガイド2名。ガイドさんはこちらに近づいてくるとビピンさんナビンさんとおしゃべりしているのだが、お客さんを姿が見えないほど置いてきてしまっている。こちらが休んでいるところで一緒に脚を止めるが、自分たちのお客さんが到着するとじゃあ行きましょうかとスタートする。こちらが3回くらい休憩を取ったあいだ、遅れているお客さんは一度も休んでいないし、そのお客さん自身もそんなことは望んでいないようで声もかけずに休憩している前を通り過ぎていく。あのグループはどうなっているのか?

タグナックへは14時ごろ到着。思ったより早くて嬉しかった。軽く何か食べれば?と言われ食堂に行くとナビンさんがお吸い物を出してくれた。おいしかった。食べ物もそんなにお腹いっぱいに食べたいわけではないので考え込むと、ビピンさんが辛ラーメンがあるよと提案してくれてラーメンを食べた。

遅れて到着した後ろのグループも同じ食堂に来ていて、ちゃんと会話していたのでよかったと思った。昨日ビピンさん達がポップコーンを食べていて(しかも作り立てで温かい)どこにこんなメニューが?と思ったのだが、後から来たグループがポップコーンを注文していた。メニューをよく見るとVegetable(野菜)の項目の先頭がポップコーンだった。確かにトウモロコシは野菜だけど違和感がありすぎた。