Everest Trekking 2019

ロブチェ(4910m)〜ゴラクシェプ(5190m)

前夜に血中酸素濃度を測ったら70だった。70はそれ以上標高を上げるのをやめる数値。そこで夜は気合を入れて休むことにしたが、心臓がばくばくで全く眠れない。しかも走っているようなばくばく状態から寝てしまって死んだりしないかなと思った(エベレストマラソンで寝ている間に死んだ人の話を思い出した)。何時間経ってもはあはあして眠れず用意しておいた水も残りわずかになったのところで、ビピンさんの部屋のドアをたたく。70という値を見て夜中でも何かあったら起こしてと言われていたので。キッチンに行ってお湯を補充してもらい、心臓ばくばくで寝ても死なないから安心して寝るように言われる。しかしたぶん明け方に2時間程度うとうとした程度。

朝、血中酸素濃度を測ると80になっていてokだということになった。ロブチェにはゴラクシェプから戻って来たときにまた泊まるのでゴラクシェプで使う荷物だけパッキング。9時にロブチェを出発。予定では今日はゴラクシェプで昼食を食べて荷物を置いたら、エベレストベースキャンプまで散歩の予定。ただ負荷をかけて昨日の夜のようにならないようにゆっくり進む。ゆっくりでも非常に辛くしょっちゅう休みを入れてもらい、ザックはナビンさんに渡してしまって、自分はカメラだけ持った。寝不足のせいだといいのだがとにかく体が動かず、また道もハードで写真を撮る元気もなく朦朧と進んだ。当然10mルールをしている余裕もない。

道がハードなのは毎年積雪でルートが変わり平らな道で行けるときもあれば、雪や氷河で削られた溝を何本も越えなければいけない時もある。今回はハードな年だったとのこと。寝不足&高山病なのだが幸い頭痛はない。代わりに内蔵が酸欠で胃のあたりがきゅっとなる。途中でビピンさんにスニッカーズをもらったが食欲がなく飲み込むのに苦労した。

ゴラクシェプに13時到着。ビピンさんは少し休んだらカラパタールかエベレストBCに行ける?と言ったが無理ですって感じだった。そこで今日は休んで、明日カラパタールとエベレストBCに行く予定に変わった。ゴラクシェプに1泊予定だったのが2泊になり、その翌日の標高を下げる方向のときに予定を挽回する(ハード)。これで寝れる!と思ったがビピンさんに日没(17時)までは寝ないように言われる。明るい時間から寝ると頭痛になるからとのこと。散歩でもして17時までがんばって、それから寝て、18時30分に夕食で、それからまた寝ることになった。今夜はしっかり寝れるといいけど。

お腹が酸欠で食欲がなく、昼食はガーリックヌードルスープ(基本的にスープでヌードルが少し入っている)、夕食はモモ(餃子みたいなもの)だけ注文した。これだとハンガーノックになりそうだからお菓子とか買っておいたほうがいいな。

今日は本当に体が動かない情けない1日だった。皆が動けないのではなく他のトレッカーはサクサク歩いているんだけど。今日はレポートなんて書けないと思っていたけど、17時まで起きてなければいけないのでなんとか完了。