6633 Arctic Ultra 2017

出発

午前中にストーブの最終点検で火をつけてパッキング。前日にばらして少し掃除したので念のため。最後にジョギングに出かける。13時半にタクシーを呼んで大量の荷物を積み込みたまプラーザ駅へ。ここから成田空港まではバスで約2時間。16時15分に到着。

空港では松村さんが待っていてくれて、松村さんは明日出発だが私の出発シーンの撮影とソリを預けるときに追加料金がどうなるのかの偵察。朝から何も食べていないので「さぼてん」で遅い昼食にする。私の荷物は制限サイズぎりぎりの預け荷物2つ、ソリ(サイズオーバー)、持ち込み手荷物1つだが、れなっちが一緒なのでソリの分をれなっちの荷物として預け、個数オーバーにならずサイズオーバーのみの追加料金で済ませる。追加料金は100カナダドルで思ったより安くできてよかった。追加料金はその場でカード払い。帰りは食料がなくなった分で荷物の個数を減らさないとれなっちがいないので個数オーバーで追加料金が高そう(たぶん個数減らすのは無理)。

搭乗ゲートに行くとすでに搭乗が始まっていてぎりぎりの時間で機内へ。今日は家を出る時間からすべてぎりぎり行動でまったく無駄がない(笑)飛行機に乗って、夕食→君の名は(映画)→睡眠→朝食でバンクーバー着。バンクーバーは雨期でやっぱり雨。ここでの乗り換えは7回しているが晴れていたことはたぶん一度しかない。バンクーバーではカナダ入国審査を通ってから一度荷物を受け取る。オーバーサイズのソリは一般のターンテーブルと別の場所で受け取った。バンクーバーからホワイトホースは小型の飛行機で2時間ちょっと。15時30分に到着。バンクーバーの気温は7度だったがホワイトホースはマイナス15度。

ロビーに出ると6633主催者のマーティンが待っていてくれた。マーティンとは事前にメールで質問やらいろいろやりとりをしていて、その時に「自分は英語苦手だから、簡単な単語でゆっくり話してもらえたらありがたいです」と送ったら「私も日本語できないから気にするな」と返してくれたりした。それで実際に会ってすごくニコニコしながら話してくれたので安心できた。ほんとうは英語をもっとしっかり勉強した上でのレースであるべきとは重々わかっているんだけど、体力レベルを上げようとすると(維持がやっとだけど)なかなか英語に使える時間が少なくて行く先々でいろんな人に救われています。

荷物も無事にすべて出てきた。オーバーサイズの荷物は通常のターンテーブルと違うところから出てくるのかなと思っていたら、通常のターンテーブルに出てきた。マーティンによるとソリは別の場所から運び出されることもあるし、ターンテーブルに出てくることもあるらしい。

マーティンが車でストラットフォードモーテルまで送ってくれた。荷物が多すぎなのでとても助かった。モーテルのキッチン付きのファミリールーム(24番。毎年使っている)に荷物を置いてからスーパーに買い物に出かける。さんざん滞在しているので特に新鮮味もなく普通の生活の延長のような感覚。モーテルのwifiパスワード聞いていないのにパソコン起動したら勝手に接続されているし(去年接続しているからパソコンが覚えているw)。マイナス15度というだけなら大して寒くないが今日は風があり正面から風を受けると鼻や耳が痛い。買い物でもバラクラバがあったほうが安心して出歩ける。明日の食事をカレーにしようということでカレー前提の食材を買ったがカレー粉を見つけることができなかった。明日もカレー粉が見つからなかったら別のメニューになる。

明日以降レースに出発するまでにオーロラ予報がよい条件になったら櫛田さんにオーロラツアー(お仕事として)を申し込もうと思っていたが、明日からのオーロラ予報は今のところ低レベル。今日がレベル5(10までのうち)だが、さすがに今日は眠くて仕方がないのでツアーする気分じゃない。夜中に自分一人でユーコン川沿いに散歩してオーロラの様子を見ようと思う。今回レース中にオーロラ撮影したいので実験しておきたいし。れなっちは2年前に来た時にオーロラ爆発を見ているので「都合が合わなければ仕方がない」というスタンス。あとうっかりしていたのがカナダでも普通の車はチャイルドシートがないと赤ちゃんは乗せれないということ。ジュニアシートなら用意があるらしいが、通常のオーロラツアーに赤ちゃん連れは想定されていない(笑)いざとなれば安いのを買ってしまうのもありだと思うが、そんなこともあってれなっちは「今、空くんにオーロラ見せてもわからないし、どうせ2年後に来るから(YAUの430マイルリベンジでw)そのときにオーロラツアーすればいいよ」と言っている。

深夜オーロラが出ていないか様子を見にユーコン川沿いへ散歩。しかし思った以上に明るくライトアップされていて、街の明かりが目に入らない場所が見つからずオーロラも見れずモーテルに戻る。すると櫛田さんから「オーロラ見えているがダウンタウンから見えるか?」とメッセージが入っていたので、もう一度出かけて今度は確実に明かりが入らない場所を目指し街はずれへ。クロンダイク号のそばからユーコン川・リバーデール方向を見ると明かりが少ない。しかし写真も撮ってみたがオーロラは見れなかった。しかしオーロラが出たときの撮影手順・設定を予行練習できたのでよしとする。帰り道顔が冷えて痛くなってきたのでバラクラバを着けようと思ったらザックに入れたつもりだったのにない。口と鼻が痛いので手袋で顔を押さえて走って帰った。バラクラバは床に落ちていた。危うく街で凍傷になるところだった。気温はマイナス22度。過去2年は自分が帰る2月下旬で0度くらいまで気温が上がって雪が解けていたのに今年はキンキンに冷えています。