6633レポート3:ジェームスクリーク(CP2:111km)~フォートマクファーソン(CP3:186km)

<3月11日>
睡眠時間は4時間から寝れるなら6時間くらい寝てしまってもよいと考えていたが、目を覚ますと2時間半しか経っていなかった。しかしすぐにもう一度眠れる感じでもないため食事をしてお湯を入れて出発することにする。CPの停滞時間は約6時間(他の選手に比べてもたついている感)で21時すぎに出発。CPから少し登ると道は沢へ降りて行っている感じ。オーロラが出ていてほぼ満月の月に照らされた山といい感じの景色を作っている。とりあえずオーロラが出ていたという記録を残すためにTG4でオーロラ夜景を数枚撮っておく。道は沢沿いに下っていくのかと思ったら沢を通り越して反対側の山に登っていく。登っていく途中に除雪の重機が置いてあった。ジェームスクリークに向かっているときに除雪している重機もいたし、ジェームズクリークのCPが道路管理基地だったに違いない。後ろからすごい勢いで登ってくる選手がいてあっという間に抜き去られたが、登り切ったところで何かやっているのを抜かし返した。

<3月12日>

そこから長い下り、いる場所よりも明らかに低い場所が見えなくなってからは緩やかな登りと下りを繰り返す。前方はかなり遠くまでコースが見えている気がするが明かりはまったく見えず前の選手は確認できない。ときどき本当にコース合っているのか?と思い後ろを振り返る。後ろには登りで一度抜かされた選手のヘッドライトが見えるが登りの勢いを考えると追いついてきてもよさそうなのに逆に離れていっている気がする。途中で距離表示の看板があり「Fort McPherson 50km, Tsiigehtchic 110km, Inuvik 235km」と書かれていた。行く先々のCPへの距離が出てきて安心する。

明け方眠くてふらふらしてきたのでビバークしていくことにする。左から右に風が吹いているが(おそらく北風)木はほとんど生えていないのでソリを盾にしてその横でごろ寝した。横になったとたんに意識がなく気が付いたら45分経っていて「今寝た?」という感じになる。前日ボーダー手前で寝たときもそうだったが、ぎりぎりまで眠気を引っ張ってすぐに意識を失うくらいだと時間の無駄がなくていい。夜からわずかに雪が降っていたが気温が低いため確実に積もっている。あまり積もるとソリの抵抗が大きくなってしまうので心配だ。スタート前に見た天気予報では3月12日に雪が降り、その日まではあまり気温は下がらず、雪が終わると気温が下がっていく予報になっていた。今日は3月12日これが終わるとぐっと寒くなると思われるので動きやすいうちに少しでも先に行きたい。


昼頃キャンプサイト?家?のようなものがあるところを通過しフィールリバークロッシングへ。凍った川を渡る。ここを過ぎればフォートマクファーソンももうすぐだ。またここで標高もほぼゼロ。GPSを見ても15mあたりを表示している。つまりここからは山はなくひたすら平地。数十キロで獲得標高が300mとかそんな感じ(その分下って足すと0mになる)。早くフォートマクファーソンに到着したいがここに来てペースダウン。足がむくんで痛いのと眠くて油断すると立ったまま眠ってしまいそう。飛行場があるらしく飛行機が降りてくるような音を聞いた。町はすぐそこのはずなのになかなかつかない。

ようやく「Welcome Fort McPherson」という看板がありその前に大会スタッフの車がいた。デンプスターハイウェイから左の道の分岐を入るとフォートマクファーソン。「車についてこい」と言われ後ろをついていく。CPとして借りている学校は町の奥のほうにあってそこそこ時間がかかった。17時52分到着、予定よりも1時間27分遅れ。しかし自分の見積もりは時差・サマータイムを含めてなく、実際にはここまで時差・サマータイムで時計を2時間進めているのでほとんど予定通りのペースだ。ただ最終的なフィニッシュ関門に対する余裕が4時間程度しかないという一瞬も油断できない状態ではある。

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