Virtual6633 2021

宮城県黒川郡~岩手県一関市(70km)

7時30分ごろからホテルで朝食ビュッフェ。ルートインは東横インに比べると値段が高いが朝食がいろいろ選べるのでよい。テレビで流れているニュースを見ていると宮城県のコロナの感染者数が最近1か月の最高の21人だったとか、もうすぐ東日本大震災から10年なので震災の回想とかをやっている。今日はどうしようか考えて、最低限プランBの進行状況にしておこうと思い約70km先の一関まで行くことにした。70kmなら全歩きでも行けるだろう。もし調子が良ければもう少し進んで翌日を楽にしてもいい。

出発前にシューズのインソールを抜いて近くのセブンイレブンで新しい靴下を買った。同じことをしていたら状況は改善しないけど、何かを変えれば良くなる可能性はある。ただ靴下はどこかでメリノウールソックスを入手したい。ポリエステルだと摩擦も大きい気がするし、どうもシューズの通気性があまりよくなくて蒸れている感じがするので、メリノウールにして靴下自体に水分を吸ってもらったほうが足には優しい気がする。ポリエステルはシューズから撥水されれば早く乾くけど靴下自体は保水しないので足がぐちゃぐちゃになってしまう。どこか大きな街でスポーツ店を探そうと思ったがFBでワークマンならどこにでもあってよいのではないかとアドバイスをいただき検索してみると20kmほど先のルート上にあることがわかった。

8時50分に出発。晴れていて見た目はさわやかだが寒くて向かい風(北風)強風。体が暖まるまではレインウェアを着てBUFFで顔を覆って歩く。どこから飛んでくるのかわからないが雪が舞っていた。仙台を過ぎて交通量も人の気配も減って、しかし歩道はしっかりしているので快適に進めた。12時前に大崎市古川に到着。すき屋があったので昼食としてカレーを食べる。昨日仙台できつい状況のときに、すき屋でカレーを食べて休んだらやる気が戻ったので、今日は早めにチャージする。すき屋を出るとすぐにワークマンがあった。5本指のメリノウールソックスを見つけたので買う。レジのおばちゃんは地元のおばちゃんと話しているときだけ現地語だった(今回の旅の間ここ以外で現地語を聞くことはなかった)。朝セブンイレブンで買ったソックスは効果なく汗で濡れてしまっていた。新しいソックスは適度にクッションもあり履き心地がよい。ランニングというよりはトレッキングという雰囲気になってきたが。後は汗をしっかり吸ってくれるかどうか。

靴下を変えてからは気持ちも上向きになり天気もいいので楽しく進む。栗原市(くりこま高原駅)を過ぎて一関との間の峠を登っていく。峠があるとか調べたわけではないが街と街の間には山があるというパターンがお決まりになっていたので、街の中心部から離れるとそろそろ登ると予想できるようになった。ただ国道4号は全体としては平坦で山と言ってもぜいぜい標高差300m程度。人は住みやすい場所に街を作るというのがよくわかる。ユーコンでも(極めて人は少ないが)人がいるところよりもいないところのほうがなぜか気温が低かったし。

日が暮れていく中、峠を登っていくとどんどん寒くなってきた。完全に暗くなる前にレインウェア上下を着てヘッドライトと赤色ライトをザックにつけておく。19時に峠を登り切って岩手県一関市に入った。岩手県というとぐっと遠くに来たなという感じが強くなる。県境の看板をスマホで写真に撮っていたらスマホのバッテリー電圧が低下して電源が落ちてしまった。今回のバーチャル6633はスマホのSTRAVAで取っているGPSログが唯一の記録なのでスマホがいきなり落ちると保存していないログがどうなってしまうかわからないので焦った。急いでスマホをウエアの内側に入れて温め(お腹に直に当てる)モバイルバッテリーにつなぐ。少し温めてから電源を入れるとSTRAVAアプリは終了してしまっていた。今日のここまで60km超のログが飛んだと思いがっくりくる。しかしSTRAVAを立ち上げると「記録を再開します」と出てログは残っていた。よかった!

峠の道路の気温表示はマイナス3度になっていてかなり寒い。ヘッドライトを消すと星空がきれいだった。一関までは下りで5~6kmで今日は早く休めそうだった。峠から一関はあまり下らずに市街地に入って行った。宿泊地が確定したのでネットでホテルを予約する。一関自体が少し標高が高そう(と思っていたのだが、後からの調べで標高はわずか20m、手前の峠も標高100mもなかった)。市街地に入ってからは体力には十分余力があったが、明日以降に備えて余計な消耗は避けるため歩いて移動。20時に一ノ関駅に到着した。今日もホテルに入ったらもう出なくてよいようにコンビニで夕食を買ってから東横インにチェックイン。

ワークマンで買った靴下は具合がよく足の悪化はしなかった。これなら明日以降も問題なさそう。ここまでプランBのオンスケジュール、プランA(目標)からは44km遅れになっている。明日は盛岡まで100km程度の長い一日になる見込み。この旅ランの一番のポイントが盛岡と二戸の間で80kmほど深夜着・早朝発ができそうなホテルがないため一気に行くことが必須になる。もし盛岡まで到達できずに手前で終わってしまうと次の日の二戸までが過酷な道のりになってしまうためビジネスホテルがたくさんある盛岡までの間に少し無理をしておく必要があった。