サハラ・レース
2009/10/20(火)
ハーン・ハリーリとイスラム市街地
日本を出発してエジプト(カイロ)へ ギザのピラミッドへ
6 時起床。休んだというよりは到着早々エジプトのカオスっぷりを見せつけられこれからレースが始まるまで大丈夫なんだろうかと不安な朝を迎える。早朝の謎の放送がアザーンだったのかどうか地球の歩き方を見て調べると、アザーンは夜明け、昼、午後、夕方、夜と1 日5 回あるらしく、やっぱりあの大音量の放送は夜明けのアザーンだったんだと思った。共同スペースのテラスで朝ごはん。宿で出してくれた朝食は簡素ではあるがおいしく特に紅茶は絶品だった。砂糖をたっぷり入れて飲むのがエジプシャン流らしい。エジプシャンにとって紅茶はなくてはならないものらしいがエジプトでは紅茶は作ってなく輸入品である。明るくなって周りの建物をよく見るとダウンタウンというだけあってぼろぼろの建物ばかり。そしてさらによく見るとあちこちにスピーカーが付いている。あれでアザーンを流しているのか(笑)近所にモスクは見当たらないし。
みんなで相談して今日は明日行きたいピラミッド行きのバス乗り場を探してからハーン・ハリーリ(イスラム地区の観光地っぽい市場)に行ってみようということになった。ピラミッドに行くのにはタクシーを使うという案もあるが、やっぱり地元の人たちと同じ交通手段を使ったり、同じものを食べたりしてみたい。もちろん昨日からのことを考えると何かするたびにあり得ないことが起こりそうなことは予想できる(笑)出かける前に宿で50ポンド札を細かいのに両替してもらった。バクシーシ(金くれ)対策のためである。細かいのがあればいざというときに少額を握らせて逃げられる。
ピラミッドに行くには357 番バス(ギザのピラミッド行き)に乗ればよい。バスが来るらしいタフリールのバスターミナルへ向かう。タフリールに行くにももちろんすんなりいかない。大通りを渡らなければいけないが当然信号はまったくなく歩行者を見てもクラクションを鳴らすだけでブレーキは踏まない車がどんどん走ってくる。車の切れ目を狙ってダッシュで道路を渡る。エジプシャンの達人は1車線分渡ってから次の1 車線を渡り、また次の1車線というように渡って行っている感じだが怖くて真似できない。なんとかタフリールに到着し357 番バスを探す。しかし親切な案内などなくまったくわからない。一応地球の歩き方の地図で357 番バスの乗り場を指している場所に立ちとてもバス停とは思えない場所だったが「明日ここでピラミッド!ピラミッド!と騒げばなんとかなるだろう」と宍戸さんが言いバスの探索は終了。
タフリール広場を通ってナイル川を見に行く。ナイルを見てからハーン・ハリーリに向かう。途中で通りかかったアブディーン宮殿で宍戸さんが写真を撮ろうとしたら警備員(というか軍人?)に激しく怒られた。エジプトでは公共施設を写真に撮ることは禁止されているようだ。ズウェーラ門を通って北に曲がると市場のようになってくる。大きな通りに歩道橋がありそれを渡るとハーン・ハリーリ。少し様子が変わって観光客が多くなる。市場は通りごとに衣類・雑貨・食べ物というようにジャンル分けされていた。ここに足を踏み入れるときにはエジプシャンのアタック(バクシーシとか)を警戒していたが男4 人で行動しているためか、あまりしつこく話しかけてくることはなく思ったよりも快適にイスラムの街並みを楽しむことができた。
12 時ちょっと前にかなり暑くなり疲れてもきたので喫茶店?で昼食。観光地価格でコシャリ(エジプシャンの ファストフード、米・マカロニ・パスタが主な材料)15E ポンド(300 円くらい)、コーラ15E ポンド(300 円くらい)。普通のダウンタウン価格だとコシャリが3〜5E ポンドだからかなり高い。昼食中に気温は36 度まで 上がる。
午後は少し高台にあるアズハル公園へ行く。入園料がかかって3E ポンド。ここの展望台から街並みを眺めたか った。少々残念ながら街全体がほこりっぽく展望台から見ても少し距離があるところはかすんでしまって視界が利かない。4km 程度しか離れていないナイル川すらまったく見えない。暑いので公園内でペプシ3E ポンド(60 円くらい)を購入して日陰の芝生に寝転がりしばらく休憩。イスラムの街から少し離れただけで本当に静か。宍戸さんがガラビーヤ(民族衣装)を買いに行くのに付き合ってもう一度ハーン・ハリーリ方面へ。1 着30E ポンドのガラビーヤを2 着買って50E ポンドにしてもらっていた。
ちなみにカイロでは民族衣装を着た男性はほとんど見かけずジーンズとTシャツのような感じが多い。女性は年配の人はしっかり民族衣装、若い人も多少ラフだったりカラフルだったりするが民族衣装っぽい服装が多い。ただカイロ中心部ではいろいろなファッションがあり普通の服装と変わらないように見える。 アズハル通りを通って宿へ帰る。信号のない交通量の激しい道を何度も渡る。だんだん慣れて楽しくなってきた。宿に16 時に戻りペプシを2.5E ポンドで買う。ハーン・ハリーリの6 分の1 の値段だ。飲み食いする場所を用意している店で買い物すると場所代で値段が跳ね上がっているように思える。1 日歩き回って水分もかなり失われて疲れていたので昼寝する。
18 時半に夕食にするため4 人で外出しマクドナルドに行った。クォーターパウンダーのセットで25.5E ポンド。100E ポンド札を出すと「0.5E ポンド(=50 ピアストル)ないか」聞かれ「ない」と言うと、おつりが75E ポンド戻ってきました。けっこういいかげんです(笑)ハンバーガーは普通よりもだいぶ大きかったがポテトとドリンクは普通サイズくらいだった。マクドナルドの客層はどんな人たちなんだろうと思ったが地元のエジプシャンも多く利用しているようだ。庶民の味のコシャリやターメイヤが圧倒的に安いのでマクドナルドは高価なお店になるんじゃないかなと思った。
宿に帰ると宍戸さんが注文しておいた銀のカルトゥーシュが完成していた。銀製のヒエログリフのネームプレート。よいお土産になりそうだったので自分もあとから作成をお願いしようと思った。文字数にもよるが長い場合で65E ポンドとのこと。水風呂を浴びてから宍戸さんがブログを更新するからやりかたがわからなくなったら教えてほしいとのことだったので、宍戸さんがテラスの奥の小部屋で宿のパソコンを借りてブログを更新している間テラスで待機。
テラスには日本人観光客の女性が1 人いて話をすると1 人でエジプト20 日間の旅だそうだ。 大学生だけど授業はさぼってきているんだそうな・・・20 日くらいなら残りを頑張れば単位は取れるらしい。 自分たちがハーン・ハリーリでエジプシャンのアタックをほとんど受けなかった話をすると「そんなことないっすよー!」とのこと。女性だとかなり熱烈なアタックを受けるようだった。自分たちは明日はピラミッドを見に行くという話をしていたところ「バスと地下鉄という手もありますよ」との情報をもらった。
23 時頃力尽きて就寝。しかし4 時半にアザーンで起こされる(笑)世の中には「アザーン目覚まし時計」なる すばらしいアイテムもあるので帰国したら購入したいかもと思う。だんだんアザーンじゃないと起きれなくなったりして。
日本を出発してエジプト(カイロ)へ ギザのピラミッドへ

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